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PCの起源と歴史
■ 1942年、世界初のデジタルコンピューター「ABC」
1942年、米国で初めてコンピューターと呼ばれる電子計算機
「ABC(Atanasoff Berry Computer)」が誕生しました。
それまでは機械式の計算機だったものが電気で制御することが可能となったABCの誕生は大きな技術進歩でしたが、残念ながらひとつの欠点がありました。
それは「汎用性がない」ということです。
ABCは真空管の配列や配線といったハードウェア的要素がそのまま計算内容に汎用されていたため、別種の計算を行うためには一から配列や配線を組み替えねばならず、汎用性が面では著しく乏しかったのです。
これは後に「コンピューターの父」とも呼ばれるノイマンという数学者が「プログラム内蔵方式」という手法を考案し、それを最初に搭載したコンピューター「EDSAC」が誕生するまで、どんなコンピューターも全て汎用性に欠ける構造をしていました。
■ 1946年、超巨大コンピューター「ENIAC」
「ABC」の誕生から数年が経ち、1946年にペンシルバニア大学ムーア校で
「ENIAC:エニアック」というコンピューターが誕生しました。
これは18,800本の真空管を使用し、重量は30t以上で165平方mもの面積を要する、机大の大きさであったABCとは比較にならないくらいの超巨大コンピューターでした。
ENIACは当時米軍が弾道計算のために開発させていたもので、1秒間に5000回という計算能力を持っていました。
しかし第二次世界大戦終戦までに完成が間に合わずに、その後の米軍による水爆実験に使用されたことで有名です。
一般にはPCの起源としてはABCよりもこのENIACの方が有名で、昔はENIACが「世界初のデジタルコンピューター」として広く知られていました。
しかし後にABC開発者によって起こされた訴訟によって、ABCこそが世界初のデジタルコンピューターであると認定されたという経緯があります。
■ ノイマン型コンピューターの誕生
ABCに始まって以来ENIACなど多くのコンピューターが誕生しましたが、その全てが汎用性に乏しいという欠点を持っていました。
しかし後にこれを打破する画期的な手法が考案されました。それが1946年に考案された、後に「コンピュータの父」とも呼ばれる
アメリカの数学者ジョン・フォン・ノイマンによる「プログラム内蔵方式」です。
これはこれまでハードウェアに固定して持たせていたプログラムを独立させて汎用性を持たせたハードウェアに、外部から命令を与えて実行させるといった方式で、
「ソフトウェア」の概念の誕生でもありました。
また同時にこの方式に対応するコンピューターの構造も考案され、それが
現在のPCの「五大装置」の基になっています。
プログラム内蔵方式を採用したコンピューターは、記憶装置に外部より命令(プログラム)を記憶、必要に応じてひとつずつ命令を読み込み、処理し、出力するという
「逐次制御方式」で動作します。
こうしたコンピューターは「ノイマン型コンピューター」と呼ばれ、それまでのコンピューターに比べて極めて汎用性が高いのが特徴でした。
こうして1946年にノイマンによって考案された方式は、半世紀以上経った現在でも世界にあるほとんどのコンピューターで採用されています。
つまり今現在の、PCを含めたコンピューターと呼ばれるもののほとんどが「ノイマン型コンピューター」なのです。
■ 1949年、世界初のノイマン型コンピューター「EDSAC」
ノイマンが「プログラム内蔵方式」を考案して以降、これを採用したコンピューターの開発が各国で進められました。
ノイマンはアメリカで「EDVAC」というコンピューターの開発に携わっていましたが、開発チーム内での内紛が原因で開発が遅れてしまい、その結果1949年にイギリスのケンブリッジ大学で開発された「EDSAC:エドザック」に
世界初のノイマン型コンピューターの座を空け渡すこととなりました。
余談ですが実はノイマンは「プログラム内蔵方式」の発案者ではなく、開発チーム内の着想をまとめて数学的裏付けを取った人物と言われています。
そしてそれらをまとめた論文を他の開発者に黙って自分の名前で発表したため「プログラム内蔵方式=ノイマン」という図式が定着してしまい、それがEDVAC開発チームの内紛の原因とも言われています。
■ IC誕生による規模の縮小化〜現在のPCへ
誕生当時のコンピューターの性能は大きさと比例していて、搭載する真空管の本数が多ければ多いほどコンピューターはより膨大で高速な計算を行うことが可能でした。
しかし真空管の小型化に限界がある以上、必然的に性能を求めれば求めるほどコンピューターも大型化していくことになります。
ですが1965年に真空管に代わる半導体素子として、大きさを大幅に縮小した「トランジスタ(トランスレジスターの略)」が開発されると、それに伴ってコンピューターの規模も急速に小型化していきました。
その後1975年に登場した
「IC(Integrated Circuit・集積回路)」
によって、現在の「パーソナルコンピューター」と呼ばれるものに近い大きさのコンピューターが誕生したのです。
■ 1977年、アメリカでのPC普及の起爆剤「AppleII」
ICが登場して約2年後、1977年にApple社が
現在のPCの先駆けとも言うべきコンピューター「AppleU」
を発表し、これがアメリカでの爆発的なPC普及の第一歩となりました。
しかし現在世界中で使用されているPCの元となったコンピューターは、1981年にIBMによって開発・発売された「IBM PC」です。
現在普及しているPCはIBMが開発した「IBM PC」の後継機「IBM PC/AT」の互換機である、「PC/AT互換機」というPCの規格を採用しています。
ちなみにこれはOSにWindowsを搭載しているPCに限り、Macintoshは少しばかり事情が異なるため除外されますが、この「PC/AT互換機」の登場こそが世界中にここまで急速にPCを普及させた要因であると言えます。
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