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PC/AT互換機とPCの普及
■ 1981年、「オープンアーキテクチャ」を採用したIBM PC
PCが初めて誕生した当初はメーカーごとに規格もバラバラで、使用できる機器やソフトにも互換性はありませんでした。
そのため「このメーカーのPCにはこのメーカーのものしか使えない」というのが当たり前で、それがPCがイマイチ普及しない原因のひとつにもなっていました。
しかし1981年にIBMから発売されたPC「IBM PC」によって、事態は急速に変わりました。OSに初めてMicrosoftのMS-DOS(PC-DOS)を採用したこのPCは、発売する際に
PCを内部仕様を全て公開する「オープンアーキテクチャ」を行いました。
これは多くのメーカーにIBM PC用のソフトや周辺機器を販売してもらい、それによってユーザーを獲得することを目的とした販売戦略でした。
しかしこれは同時にIBMには意図せぬ事態を引き起こしたのです。それは他メーカーからのIBM PCのコピー、
つまり「IBM PC互換機」の登場です。
■ IBM PC互換機の急速普及
他のメーカーはIBMが「IBM PC」を発表する際に行った「オープンアーキテクチャ」を逆手に取り、
IBM PCのコピーPCを販売することに目をつけました。
すでに多くの対応ソフトや周辺機器が出揃っていて、しかも内部仕様が公開されているため、新しくPCをゼロから設計するよりも開発しやすいIBM PCをコピーして販売することは、様々な面で大きなメリットがありました。これが「IBM PC互換機」の登場です。
IBM PC互換機は本家のIBM PCと比較して同性能でありながら安価であったこともあり、一般家庭にも爆発的に普及しました。
■ 1984年、IBM PC/ATとIBM PC/AT互換機
IBMがオープンアーキテクチャを採用したIBM PCを発表すると、その後すぐにコピーPCであるIBM PC互換機が出回りました。
そして同じように1984年にIBMがIBM PCの後継機として「IBM PC/AT」を発表すると、すぐにそのコピーPCである「IBM PC/AT互換機」が他メーカーより登場しました。
こうして発売された「IBM PC/AT互換機」こそが、
現在世界中に普及しているPCの原型とも言える存在なのです。
本家のIBM PC/ATの生産は発売後しばらくして終了しましたが、「PC/AT互換機」という名称は、今でもWindows機の名称として残っています。
■ Windowsマシンは全てPC/AT互換機
PCが登場して以降、現在に至るまで膨大な数のPCが現れては消えていっています。開発、製造しているメーカーも様々です。しかし現在OSにWindowsを持つPCは、
基本的に全て「PC/AT互換機」に属しています。
これはどのメーカーのPCもそうですし、自作PCだって「PC/AT互換機」です。これはPC普及の元となったPCが、IBM PC/ATのコピーPCである「PC/AT互換機」であったことに起因します。
全てのPCの規格が「PC/AT互換機」という事実は、ユーザーにとって非常に便利なことです。なぜならそれは
ひとつの機器を異なるメーカーのPCでも使い回せる、ということです。
もしとあるメーカーのPCにはそのメーカーの機器やソフトしか使えなかったならば、PCはここまで爆発的に普及しなかったかもしれません。
IBMにとって自社製PCのコピーであるPC/AT互換機の登場はあまり好ましくなかったかもしれませんが、世界中にPCを普及させるきっかけを作ったPC/AT互換機の功績はとても大きいものでした。
■ 日本の国民機「PC-98」と日本語利用ソフト「DOS/V」
IBMが自社製PCの内部仕様を公開したことで「IBM PC/AT互換機」が生まれ、それが世界のPCの標準仕様となっていったと説明しましたが、これはあくまでも海外でのことで、日本は少しばかり事情が違います。
1981年、IBMが後の「PC/AT互換機」の原型となるPCを発売した年に、日本では後に「日本の国民機」とまで呼ばれるPCがNECから発売されたのです。
それが大抵の人がどこかで聞いたことのある「きゅーはち」という愛称で親しまれた日本国産PC、
NEC製のPC「PC-9801」です。
日本では世界の標準機であるPC/AT互換機が普及せずに、なぜNECの「PC-98」シリーズが普及したのか。それはPC/AT互換機はアメリカ生まれのPCであったため日本語が使用できず、
国産PCであるPC-98は日本語が使用できたからです。
日本では長い間NECのPC-98シリーズがPCのシェアを牛耳ってきましたが、1990年に状況は一変しました。
IBMが日本語を利用可能なソフトである「DOS/V」を発表し、日本で発売されるPC/AT互換機にこの「DOS/V」が組み込まれることになったのです。
PC/AT互換機は世界標準のPC規格のため、日本語が使用できるようになったのをきっかけに日本でも爆発的に普及し始め、さらにはMicrosoftのWindows3.1日本語版の発表がそれに拍車をかけました。
その後NECのPC-98もWindows対応機が発表されたりしましたが、いつしかPC-98シリーズも市場からその姿を消していきました。
■ 日本でのPC/AT互換機の呼称は「DOS/Vパソコン」
日本におけるPC/AT互換機の普及は、日本語を利用可能にしたソフト「DOS/V」の存在があったからこそです。
そのため日本ではPC/AT互換機を「DOS/Vパソコン」と呼ぶことが多いのです。
店頭で販売されているケーブルなどのPCパーツの表記に「PC/AT互換機対応」や「DOS/V対応」といったものを見かけて「自分のPCに対応しているの?」と初心者の方は不安になります。
しかし「PC/AT互換機」あるいは「DOS/V」と表記があるなら、それは「どのPCにも対応している」という意味です。
余談ですが、独自規格のPC-98を生産終了したNECは、その後「VALUESTAR」シリーズなど新しいPCシリーズを販売しています。
これらはPC/AT互換機とは呼ばないものの、PC/AT互換機を基にしたPCです。他にもソニーの「VAIO」シリーズや日立の「プリウス」なども、全て同様です。
これらのメーカー製PCは、他社との差別化のために多少の独自規格や専用ソフトの採用はありますが、基本的にPC/AT互換機の規格を元に製造されています。
そのため市販されている周辺機器やソフトの多くは、これらどのメーカーのどのシリーズのPCでもちゃんと接続できたり動作したりするようになっています。
気を付けなければならないのは、「OSが対応しているか」、「スペック基準を満たしているかどうか」などのソフト面です。周辺機器やアプリケーションを使用するのに、
メーカーや機種の違いなどハード面を気にする必要は基本的にありません。
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