CDの仮想イメージ化

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CDの仮想イメージ化

■ PC上に擬似的に作成したCD

　仮想イメージは「仮想ディスク」、または最も一般的な仮想イメージファイル形式の「.iso」から「ISOイメージファイル」とも呼ばれています。

　仮想イメージとはCDの内容をひとつのファイルとしてPCに取り込み、

　あたかもPC内にCDが丸ごと存在するかのように見せることです。

　仮想イメージ化したCDが単にCDのデータをPCにコピーしただけのものと異なる点は、

　■ ひとつのファイルとして作成されるため、ファイル量が増えて煩雑にならないこと
　■ 仮想イメージのファイル容量＝元と成ったCDの容量になること
　■ 仮想ドライブに「挿入」すると、普通のCDのように再生できること

　などです。特に「仮想ドライブで再生可能」というのは、仮想イメージの最大の特徴でもあります。

　CDの仮想イメージ化はCDを圧縮なしで丸ごとPCに取り込むため大容量になってしまい、HDDの容量を圧迫するという欠点もあります。ですが、

　■ 仮想ドライブを用いることで、物理的な劣化がなくCDを視聴可能
　■ CDをPC内で一元管理できるため、物理的なスペースを節約できる
　■ 仮想イメージの読み取り速度は、普通のCDの読み取り速度よりも高速

　などのメリットの方が多くあります。HDD容量を取ってしまう点も、最近の安価かつ大容量のHDDを利用すれば簡単に解決します。

　このようにCDの仮想イメージ化には多くのメリットがあります。手持ちのCDを仮想イメージ化してPCで保管するようにすれば、煩わしい管理の簡易化や保管場所の節約などが一気に解決します！

　ですが注意したいのは、仮想イメージは保存しているHDDが故障すると一瞬にして失われてしまう点です。他のデータ同様、バックアップはしっかり取っておくようにしましょう。

■ ISO BusterでCDを仮想イメージ化

　CDの仮想イメージ化には、仮想イメージ作成が可能なソフトウェアを利用します。ここで紹介するのは、

　■ ISO Buster

　というフリーソフトです。海外製のシェアウェアですが、仮想イメージ作成機能は無料で使用できますし、日本語化も可能です。
　ISO Busterはシェアウェアのため完成度が高く動作も安定しているため、人気のある仮想イメージ作成ツールです。

　作成方法は簡単で、まず仮想イメージ化したいCDを光学ドライブに挿入し、その後、以下の作業で仮想イメージファイルを作成します。

　仮想イメージ化したいCDを読み込むとその内容が表示されるので、左側のツリーの一番上にある「CD」のアイコン上で右クリックします。

　「展開CD <イメージ>(D)」の「RAW(*.bin *.iso)」を選択し、ファイル名を入力して保存すると仮想イメージが作成されます。
　イメージファイル本体の作成後、インデックスファイルに当たる.cueファイルの保存を行います。保存場所はイメージファイル本体と同じ場所を指定しておきましょう。

　CDの仮想イメージ化はこれで終了です。

　ISO Busterではイメージファイル本体を保存する際に.iso形式と.bin形式のどちらかを選択することができますが、これはどちらを選択しても作成されるファイルに変わりありません。

　また、ISO Busterの無料機能ではCDの仮想イメージは作成できても、DVDの仮想イメージは作成できません。
　DVDを仮想イメージ化してPCに保存したい場合、その他のフリーソフトを使用した別の方法が必要になります。

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